乗用車用ガソリンエンジン

 

チャレンジと

ソリューション

FEVは、その優れた技術を駆使してガソリンエンジン燃焼方式における先進技術開発で世界をリードし、現代の要求に応じた新技術を提供しています。

  • 二酸化炭素排出量削減
  • 将来の排出ガス規制および燃費基準への対応
  • エンジン性能向上
  • NVH改善と優れた運転性能の実現

FEVではコスト面を考慮して技術プログラムを慎重に吟味しています。二酸化炭素を削減するとともにパワートレイン開発費を抑え、企画段階から生産開始までの全工程に対応します。FEVはデザインフォーシックスシグマ(DfSS)を用いた品質管理手法を使って、一連の技術プログラムを作成しています。

乗用車用エンジンの排出ガス問題は、近年早急に解決すべき課題のひとつです。そのためFEVでは、現行ガソリンエンジンの継続的な改善や、様々な次世代ガソリンエンジンやパワートレインの開発に取り組んでいます。

FEVの

仮想開発手法「²DP」

ガソリンエンジン技術は、常にCAE(コンピュータ支援エンジニアリング)や先進的なシミュレーション手法の助けを借りて進歩しています。FEVの²DP仮想開発手法はこれまでにない発想で、熱力学、機械工学、音響学などすべてのCAE解析手法をひとつにまとめて提供し、開発コストを抑えることができます。²DPはFEVの革新的な解決法の提案に欠かすことのできない開発手法です。

  • マルチボディシミュレーション(MBD)
  • FEV Virtual Engineソフトウェア
  • チャージモーションデザイン(CMD)
  • 燃焼音レベル(CSL)
  • 仮想車内音シミュレーション(V-VINS)
  • 従来型車両、ハイブリッド車両、その他車両に対応するドライブトレイン改善ツール(DOT)

技術

プログラム

FEVは、二段過給方式によるダウンサイジング技術、可変バルブトレイン機構、可変圧縮比に代表される先進技術など、優れた技術の数々を社内で研究開発し生み出してきました。過給技術が先進パワートレインの鍵を握るようになってからは、ターボチャージャー専用の高性能な試験設備を独自に開発してきました。これにより、拡張する過給機マップに大きく貢献し、ダウンサイジングしたエンジンの性能や運転性を向上しています。

ベンチマーキング

FEVは、近年開発されたパワートレイン向けの優れたベンチマーキング手法を確立し、業界をリードしています。このベンチマーキング手法により、乗用車用ガソリンエンジンの世界最大のデータベースが完成しました。

ベンチマーキング以外の事業として、FEVでは、触媒劣化促進装置を使用できます。また車両キャリブレーションにはFEV製ソフトウェア『TOPEXPERT』を活用しています。

FEVでは、以下の技術を駆使して一連のガソリンエンジン開発を行っており、お客様のあらゆる要望に対応してします。

  • 優れたエンジンベンチマーキング用データベース
  • 新技術先行開発プログラム(二段過給、可変バルブ機構、可変圧縮比、ハイブリッド車両、レンジエクステンダー付車両など)
  • 企画、設計段階を最適化する統合型コンピューター支援設計/エンジニアリングツールチェーン「²DP」
  • ターボチャージャー専用試験設備や触媒劣化促進装置など独自の試験設備
  • TOPEXPERTを用いた量産車両キャリブレーション
  • NVH専門技術

ガソリンエンジンの機械開発

コンセプトからシリーズ生産まで、すべておまかせください

燃費向上とそれに伴う排出ガス削減への飽くなき探求により、機械開発は以前にも増して複雑なものになってきました。特に、過給とダウンサイジングを組み合わせるという最近の傾向は、部品への荷重を増大させる一方です。そしてこれは、排気量の多いエンジンに代わって小型過給エンジンが普及したことで、現実の運転時においても頻繁に起こりうる現象です。そのため、個々の部品の完成度を確かなものとすることが、開発の過程でますます重要な地位を占めるようになってきています。FEVでは、第一号プロトタイプ部品から量産向け部品まで開発のすべての工程に対応するため、主要部品の開発工程を標準化し、あらゆる開発プロジェクトに対応できるようにしています。

  • 新技術に関するFEV社内研究の成果を新規エンジン開発のコンセプト段階に導入
  • 25年を超えるFEVの摩擦抵抗計測実績に基づく世界最大のフリクションデータベースを活用
  • スムーズな承認プロセスを実現する確かな妥当性確認手法(部品試験およびエンジン全体の試験に対応)
  • 機能試験、耐久試験、車両試験のサイクルを標準化
  • 空調風洞試験や実際の路上における高温環境試験および低温環境試験の実施
  • お客様の要望に合わせた計測技術で稼働中部品への動的影響や熱による影響を検出
  • 標準化した客観的評価手法で試験終了後に部品を調査

これらのことを基本として、試験結果の透明性と比較可能性を実現します。それにより、部品ひとつひとつの完成度や設計品質を常に同じ方法で確認することができます。 

いまひとつ重要なのは、とりわけグローバル市場の拡大に合わせて、世界中で試験を実施することです。これにはFEV独自の試験設備や施設を用い、関連市場のほとんどに対応できます。その際、各市場特有の条件を考慮し、現地に赴いて試験設備上で試験を実施したり、適切な時期に車両を使った試験を行っており、販売予定地域に合わせた部品の試験、対象となる市場に特有の燃料、オイル、冷却水などの試験などにも対応しています。

主な事業内容

  • 部品パルス試験および部品シェーカー試験
  • 電動モーターを使用した無点火状態の試験(各部品、各補機類、全部品搭載エンジンに対応)
  • 点火状態のエンジン機能試験(潤滑系、冷却水管理、温度管理、吸排気系、バルブトレイン、タイミングベルト、タイミングドライブ、補機ドライブ、クランクトレイン、ピストン線形システムなど、エンジンに関るすべての補機類に対応)
  • 耐久試験を「世界中どこでも」実施(試験計画、輸送、進捗報告、エンジン検証、文書化含む)
  • 車両試験、酷暑地域および寒冷地域における走行試験、環境試験室を使用した試験

開発プログラムを通しての支援

  • トラブルシューティング
  • 特殊計測技術

コンセプト検証

  • 技術デモンストレーション機製作
  • 実現可能性分析
  • FMEA(故障モード影響解析)支援
  • 摩擦抵抗ベンチマークおよび概算

生産開始までの妥当性確認

  • 耐久試験を世界中で実施
  • 販売予定地域に合わせた開発
  • 新市場における妥当性確認
  • 妥当性確認計画作成
  • 車両試験

機能開発

  • 部品耐久性検証
  • 電動モーターを使用した無点火状態の試験
  • 点火状態のエンジン機能試験
  • 新技術開発
  • 摩擦抵抗計測

FEVでは、エンジンを構成する部品に関するあらゆる試験を行っています。エンジンの車両統合に必要な部品の試験から、一般的なエンジンを丸一台分開発する際の部品試験やエンジン全体の試験まで幅広く対応します。

お客様の次世代エンジン開発をお手伝いできれば幸いです。