エレクトロニクスと電子制御化

ハードウェア

開発

FEVでは量産プロジェクトにおけるエンジニアリングサポート技術を生かし、センサー、アクチュエーター、コントローラーから、完全なハイブリッドパワートレインまで、ハードウェアコンポーネントを開発しています。FEVの設計部門はCADやCAEツール全般に精通し、デモンストレーション用や量産用に電気機器や電子機器を設計しています。
制御ユニット開発の一例として、FEVの充電制御システムがあります。これは開発当初から自動車への使用を前提として設計されました。FEVはこれまでに、いくつかのハイブリッド自動車プロジェクトや電気自動車プロジェクトで、高圧リチウムイオンバッテリー装置全体を開発し、そこへこの充電制御システムを搭載してFEV社内で組立を行ってきました。
FEVの専門技術者は、コンポーネントメーカーの技術提携先として数多くの量産プロジェクトに携わってきました。そのなかで、要求仕様を作成する技術や完成したハードウェアの妥当性をシステムレベルで確認する技術を提供してきました。
FEVでは、最先端の試験設備を使ってコンポーネントの妥当性確認を行っています。試験設備には、開発用、キャリブレーション用、耐久試験用があり、プリント基板、モーター、ジェネレーター、バッテリー、パワートレイン全体の試験に対応できます。

パワートレインと

車両のE/E統合

E/E統合(電気電子システム統合)とは、複数のコンポーネントを車両に組み付け、全体として動作できるようにする一連の作業のことです。FEVはE/E統合に精通し、従来型パワートレイン、ハイブリッド式パワートレイン、トランスミッション制御ユニットから、ボディー、シャーシ、車両、運転補助装置(アクチュエーター、センサー含む)まで対応します。個々の車両構造やデータの流れがますます複雑化するなか、各コンポーネントの統合は今日の課題となっています。E/E統合プロジェクトを成功させるには、制御ユニット間の接続だけでなく、お客様と良好な協力関係を築くことも大切です。そのためFEVでは、既存プロトコル(LiN、CAN、MOST、FlexRay)を使用するだけでなく、多言語を習得しグローバル環境に対応しています。FEVは総合的なサービスを提供しサプライヤー管理とプロジェクト管理の両面で、ラピッドコントロールプロトタイピングから量産開発までの通信網やワイヤーハーネスの開発を行っています。
FEVではまた、ドライブバイワイヤー開発やキャリブレーションを通して、組み込みソフトやオフボードテスターによる診断の精度を高めています。これによりEGAS安全対策レベル3やFMVSS124規定の試験内容など最新の車載診断システムや安全規格に対応しています。そのほかFEVでは様々な環境試験室やE/E実験室を備え、また走行試験場も併設して、E/E技術を余すことなく提供しています。

機能

安全

近年の自動車は電子機器やソフトウェアで制御されています。アンチロックブレーキシステムや横滑り防止装置のような予防安全機能や、アダプティブクルーズコントロールやパーキングアシストなどの運転者支援システムから、従来型パワートレインやハイブリッド式パワートレインのトルクモニター機能にいたるまで、製品の完成度を高めるにはハードウェアやソフトウェアの信頼性や正確性が重要です。
ISO 26262の導入により、安全機能向上に対する要求や認識が規格化されましたが、その一方で、自動車メーカーやシステムメーカー、コンポーネントメーカーは、規格に沿うべく品質管理工程の見直しを迫られています。FEVは長きにわたり、機能安全関連規格に則ったコンポーネント開発やシステム開発を行ってきました。電子機器開発やソフトウェア開発における専門技術者の豊富な経験が、FEVの高度な機能安全技術を支えています。

事業内容

  • 機能安全やISO 26262に関する研修とコンサルタント業務
  • 中立的な第三者としての監査や調査
  • 個々のお客様に合わせあらゆる機能安全関連ツールやテンプレートに対応
  • セーフティマネジャーによる開発プロジェクト支援で該当規格認定を保証