商用車両、産業用エンジンの
次世代コンセプト
これからの商用車両や産業用エンジンの開発では、相反する目標を達成できるコンセプト作りが重要です。低燃費、長期の信頼性、優れた運転性が、快適性と同時に求められ、コストも抑えなければなりません。さらに、世界各国で年々厳しくなる排出ガス規制法により、排出ガス後処理装置の仕様は広範囲に及び、その構造はますます複雑になっています。
そのため一番の課題は、商用車両と産業用車両で共有できる部品を活用して、エンジンのバリエーションを減らすことです。排出ガス最小化目標を達成するには、初期の企画段階において、頑丈なエンジンを設計すると同時に適切な排出ガス後処理手段を選択することが不可欠です。
効率の良い排出ガス制御装置を導入することは、重量車用ディーゼルエンジン新時代の到来を意味します。可能な限り効率のよいエンジンが求められている上に、重量車用ディーゼルエンジンに不可欠な耐久性や信頼性を維持しなければなりません。そしてこれは、最新の排出ガス後処理技術を導入する場合も同様です。
FEVはグローバル展開で各市場のニーズを熟知しており、初期設計やCAEから車両統合やキャリブレーションまで、商用車両や産業用エンジンの開発において一流の専門技術を提供しています。多くの学問分野にまたがるFEVのエンジニアリング事業は、機能試験、耐久試験、先行開発エンジン試作に対応し、フリート試験など量産車両の継続的な観察も行っています。