ASM Box

効率的なOBDキャリブレーション

車両の型式認定では、エンジンの車載診断システム(OBD)が正常に作動しているかどうかを証明しなければなりません。そのためには、複雑さを増すエラーシナリオを検出する必要がありますが、欠陥のあるハードウェアを使ってそのエラーパターンを再現するのは不自由で面倒な作業です。代替案のひとつにソフトウェアキャリブレーションそのものを操作する方法がありますが、この方法は米国カリフォルニア大気資源委員会などいくつかの国や地域で、型式認定時の使用を禁止されています。

そこで、いまひとつの解決策として、アクチュエーターやセンサーとECUの間を流れる電気信号を変調し、エンジンと排気系の実際のエラーパターンを再現する方法があります。これを実現するため、FEVでは『TOPEXPERT ASM Box 』(Actuator Sensor Manipulation box:アクチュエーターセンサー信号変調装置)を開発しました。耐久性に優れた電子システムと外箱を備えたこの装置は、エンジンに近い車両内で使用することを想定して設計されています。ASM Boxを使えば、土台となるアナログ信号、デジタル信号、パルス幅変調信号を変調することができます。電子式スロットルなどアクチュエーターの駆動にはHブリッジ回路を使用し、自律機能を持つ次世代型のセンサーとアクチュエーターの接続にはCAN、LIN、SENT (J2716)対応のインターフェースを用意しています。さらにASM Boxは、燃料噴射センサー、クランクシャフトセンサー、点火信号を変調することもできます。これにより、シリンダーごとに空燃比の誤差や失火など燃料噴射に関する複雑なエラーパターンを再現できます。燃料噴射は5回まで、それぞれタイミングや回数を変えて制御することができます。また、ブレイクアウトボックスを使ってセンサーとアクチュエーターを簡単に接続できます。さらに、アクチュエーターの挙動をECUに似せることができる可変式電子負荷も使用できます。

ASM BoxにはMATLAB®やSimulink®を用いたツールキットが付属しており、任意のエラーシミュレーションモデルの設定を可能にするブロックライブラリが搭載されています。これらエラーシミュレーションモデルは、コンパイルやASM Boxへのダウンロードが可能です。CANを使ったXCPインターフェースは、標準的なキャリブレーションツールによる快適なアクセスを可能にします。

製品の特徴

  • ソレノイド式、ピエゾ式燃料噴射装置の燃料噴射信号変調
  • 点火信号変調
  • 酸素センサー信号変調
  • クランクシャフトセンサー信号変調
  • SENT、LIN、CANメッセージの変調
  • エラーモデルの基本セットを付属
  • XCPアクセスでエラーモデルを快適にパラメーター化

製品の利点

  • 一台でほぼすべてのエラーパターンに対応
  • 複雑な失火シナリオを簡単に再現
  • 燃料噴射停止
  • 燃料噴射検知信号切断
  • 燃料噴射開始と所要時間の変更
  • 点火停止
  • 汎用性あるブレイクアウトボックス型で取扱いが容易
  • MATLAB®やSimulink®を使ったエラーパターン開発で個々のユーザーに柔軟に対応

製品詳細情報


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